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  • 「夢大和」を旗印に
    100年企業に向け第二創業に挑戦

社内改革を推進しV字回復を実現

  • 1966年設立の株式会社大和システムクリエート(東京都中央区)は、IT草創期に計算センターの先駆的役割を果たし、時代の変化や顧客からの要請を受け、独立系ソフトハウスへ軸足を移し事業展開してきた。 そして今、100年企業を目指して第二創業に挑戦している。

誠実で勤勉な社員が強み

  • 同社は主に「社会・公共システム」「情報・通信システム」「金融システム」「物流システム」の4分野で、長年にわたって築き上げた顧客との深い信頼関係と高い技術力やノウハウの蓄積により、安定的な経営を続けていた。
    だが、リーマンショック後の2010年頃から受注件数は変わらないものの徐々に収益が悪化。危機感を抱いた当時の経営陣から要請され、14年7月に経営陣に助言する社外取締役として入社した駒木氏は、わずか半年後の15年1月に社長に就任すると同時に大胆な経営改革に次々と着手した。
    「経営課題は明らかで、営業と人材育成の見直しでした」と語る駒木社長は、社員1人ひとり(約150名)と率先してコミュニケーションを深め、意識改革を行った。
    「IT業界には珍しく新卒採用のみで、先輩社員が新人を育成し、技術やノウハウを継承する中で醸成された誠実さと勤勉さが一番の強みだと感じました。ただ見方を変えれば消極的で現状維持に徹する傾向にありました」と駒木社長は自ら先頭に立って変革の必要性を示し、実践する姿勢を見せた。 実は、エンジニアとして各種開発を手がけるなどIT技術に精通し、商社やベンチャー等複数の企業で社長として上場や業績改善を行ってきた「改革のプロ」であり、部外者だったからこそ社員にもさまざまな意見をぶつけ、身を切る改革ができたと振り返る。
    「技術者としては優秀で素直な社員が多く、さまざまな改革がスムーズに進みました。当時は社員の個性や能力をまったく知らない白紙の状態だったので、それこそ自己改革できなければ当社の将来は無いと社員に話しました」と思わずこぼれた笑顔から社内改革の手ごたえが感じ取れた。
  • 代表取締役社長 駒木 慎治

過去最高益を達成

  • 駒木社長はソフトハウス、製紙製造関連、機械商社、ITベンチャー等、多くの企業に携わる中で、経営的には次の3点を重視してきたという。 ①社員1人ひとりが将来に夢を持ち幸せになること、②企業として利益を出し、納税を通じて社会貢献すること、③事業を誠実に継続し、盤石な経営基盤を次に継承すること。そして、経営を立て直すべく、15年度は「検討と遂行」をテーマに改善点の洗い出しに努め、16年度は「意識と変革」をテーマに組織改革に着手、17年度は「自律と改革」をテーマに会社全体の改革に取り組んだ。
    「私自身はIT業界以外の人々とも積極的に交流して多くの情報に接することを心がけ、社員には視野を広めることの重要性を伝えてきました」と語る駒木社長はコミュニケーションの場として、毎月1回社員全員が集合する日を情報伝達の日とした。 多くの社員が取引先でシステム開発等に従事し、社員同士が組織全体を連携させる機会がほとんどなかったからだ。また、顧客単位の部門対応から業態別部門へ変更し、総合的な対応力を強化。営業本部を立ち上げ、新規開拓にも力を注いだ。 さらに、トータルソリューションができる部門を新設し、パートナー企業との連携強化を図り、開発能力を約1.5倍に引き上げた。その結果、新たな顧客創出と受注拡大を実現。社内は次第に活気を取り戻し、受注件数は以前の約10倍に増え、収益性は大幅に改善した。実際に、15年度には早くも黒字転換し、16年度は過去最高益を達成してV字回復を果たしている。

新たな事業領域にも進出

  • 「業績は回復しましたが、今の成功に慣れると再び停滞を招くので、今後も業界動向や社会情勢を見て事業の見直しを行っていきます」と駒木社長が語るように、早くもAI事業に進出するなど、第二創業として新規事業や新サービスの事業に取り組んでいる。 また、多くのIT中小零細企業が事業継承の課題を抱えていることを受け、駒木社長は案件や人材を融通し合う緩やかな集合体のIT企業連携(中小零細企業版ホールディングカンパニー)を構想。非公式ながら、顔見知りの多くの経営者から賛同を得ているそうだ。
    一方、企業価値向上と社会貢献の一環として「NIPPON ITチャリティ駅伝」に15年度からスポンサーとして協賛し、社員チームで駅伝に参加している。IT業界から始まったといわれるうつ病やひきこもりの方々への社会復帰支援、東日本大震災、16年の熊本地震、鳥取中部地震の復興支援を行っている「NIPPON ITチャリティ駅伝」に賛同し、17年度はゴールドスポンサーとして協賛している。
    「夢大和」を高々と掲げ、顧客とともに次なるステージにまさしく踏み出した同社の今後の活躍に注目したい。

    財界 2018年1月16日 新春特別号

  • 駒木社長を囲む経営幹部と女子社員

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